上ヶ原病院には血液内科の専門医が在籍しており、血液腫瘍の専門的な治療が受けられます。リハビリテーション科はがん治療を補助する重要な役割を担っています。身体面へのアプローチだけではなく精神面についてもフォローさせていただきます。
がんリハビリテーションは大きくがん治療中の3つの時期に行うことが重要です。
がん治療が主たる目的であり最優先されますが、同時に日常生活に可能な限りすぐに戻れるよう体力の面についてリハビリテーション科のスタッフが一緒になって考えます。下記にがんリハビリテーションでの標準的なプログラムの考え方をご紹介します。
準備
処方直後にお話を伺いながら体力評価などを行います。病院の雰囲気やセラピストにも少し慣れておけます。不安なことがあればお話しください。
治療前リハ
治療前の体力づくりプログラムを、状態に適した方法で作成します。体力だけではなく精神的な落ち着きを得られるエクササイズも検討します。
治療中リハ
治療中のしんどさや痛みに合わせたプログラムを作成します。体力維持が可能であれば体力維持プログラムを、痛みが強い場合は痛みを和らげるプログラムを作成します。
治療後リハ
治療後の体力回復を目的にしたプログラムを作成します。実際の日常生活に戻られた生活環境内での活動を視野に入れた体力づくりを行います。
フォロー
退院後ご自身でできる体力維持を目的にしたプログラムを作成します。引き続き治療を行う予定がある方へは次の治療に向けた体力づくりにもなります。
リハビリテーション科には厚生労働省が指定した研修を修了した理学療法士(PT)と作業療法士(OT)が2名ずつ在籍、その4名が「がんリハビリテーション」の実施が可能です。
主治医、病棟看護師、専従療法士が定期的に集まり情報共有を行っています。各自一緒に研修にいくなど知見を集め、治療の進捗やリハビリの対応を検討しています。治療面だけではなく精神面への配慮も検討します。
がんリハビリテーションに関するパンフレットです。下記画像をクリックして頂くと大きくなります。
上ヶ原病院 リハビリテーション科
〒662-0884
兵庫県西宮市上ケ原十番町1−85
TEL :0798-52-2001(代)