上ヶ原病院リハビリテーション科からお知らせです。
リハビリテーション科では定期勉強会を開いていますが、2週に渡り当院の放射線科の技師に画像の診かたを教えてもらいました。
CTの診かたを実際の患者さんの画像を見ながら教えてもらい、わかったようでわかっていなかった画像の意味が以前よりはわかるようになりました。
今後も他部署のスタッフにそれぞれの専門性を活かして勉強会の講師を依頼しています。
最初は脳のCT画像の診かたを教えてもらいました。
脳梗塞や脳出血などの基本的な画像の変化や、正中線の歪みによる画像の判断や硬膜下出血の画像など、実際の患者さんの画像を見ながらリアルな講義でした。
中には療法士が担当した患者さんの画像も出てきて、「そういうことだったのか。」という改めての気付きもあったようです。
腹部のCT画像は非常に興味深い内容でした。
特に内臓の画像所見は療法士には馴染みが薄いので、各臓器の位置関係や内臓の病変の診かたなどは「なるほど。」という声が上がっていました。
写真にはありませんが骨盤付近の写真の診かたなども教えてもらいました。
当院ではがんリハビリテーションも行っており、内臓の病変などについても見識を広める必要性があります。今回の勉強会はそういう視点からも有意義でした。
最期は肺の画像です。
やはり肺炎は当院でも非常に多い病気ですので、その画像所見は重要になってきます。
肺だけではなく全てにおいて、画像だけで全部が判断できるわけではありません。医師にとっては一つの診断や治療方針を決めるヒントです。
療法士は医師の様に診断や治療方針を決めるわけではありませんが、画像を理解した上で医師との連携が図れるかどうかは患者さんのリハビリを含めた全体の治療方針に影響を与えるのは間違いありません。
今後も様々な勉強会を通して質の高いリハビリテーション科を目指します。